今年はどこの温泉に行こう?


主人公の5年間は私の10年間に匹敵する 何しろ小中学校時代の貧しい生活から抜け出す為には兄も私も中卒で働かなくてはならなかったし 主人公の新制中学校での出来事は私の夜間高校時代とほぼ同じようなエピソードが語られていた 現在の朝ドラの主人公は私の戦後より年齢は上だが 神戸の空襲を経験していても戦前のお嬢さん暮らしの侭 出征した夫を待ちながら子育てをしたり趣味の刺繍や裁縫で生活をするなどしているが あまり貧しさを感じない。

こちらはまだ途中なので今後どのような苦労を潜り抜けてどうなるのか判らないが 着て居るもの一つとってもあまりにも綺麗すぎる 母がミシンで内職を始めたのは戦後8年を過ぎ父の戦死公報が入り養父と再婚してからで それまでは飲食店の下働きなどでろくな仕事に就けず 母子4人の生活は助産婦をしていた祖母のお陰でかろうじて過ごせたのだし その後母が末の弟を身ごもり養父とはなさぬ仲の私と兄は働きながら夜間高校に行かざるを得なかったのだ。

何やら靴の話からそれてしまったが 食べ物や物を粗末に出来ず捨てられないのは戦時中の生活が身に染みて居るからかも知れない だが生活が貧しかったとは言え心までも貧しくはなるまいと心がけて生きて来た 美しいものや人情などに人一倍敏感になったし 大空襲を生き延びたお陰で怖いものなどないと思って来た あまりにも自信過剰になってしまったのか この頃自分自身が一番怖いと思うようになった。